2013-01-01から1年間の記事一覧
「ふるはしかずおの絵本ブログ」を、ご覧いただき、誠にありがとうございます。 今後は、下記のアドレスに、移転いたします。 さらに、見やすく、読みやすいブログに、つとめたいと考えますので、引き続き、ご覧いただければ幸いです。 古橋 和夫 ふるはしか…
『みんな うんち』(五味太郎作 福音館書店)は、うんちをする動物たちの姿を通した生命賛歌の絵本です。 おおきい ぞうは おおきい うんち ちいさい ねずみは ちいさい うんち ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち ふたこぶらくだは ふたこぶ うんち これは …
『マーシャとくま』(ラチョフ絵、ブラトフ再話、うちだりさこ訳、福音館書店)は、ハラハラ ドキドキの絵本です。 森の中で、道に迷ってしまったマーシャ。くまの家に迷いこんでしまいます。 くまは、ここでずっと暮らすようにと、マーシャをおどします。 ま…
ファンタジーの絵本です。 『世界にパーレただひとり』(イェンス・シースゴール作、アンネ・ウンガーマン絵、山野辺五十鈴訳、偕成社)。 主人公のパーレが、朝、起きると、もう「まどには、お日さまが ぎらぎら かがやいて」います。しかし、誰もいません。…
サカナがはらっぱ さんぽして カエルは空を とんでいく ネズミがネコを つかまえて ネズミとりに いれちゃった いたずらギツネの きょうだいが マッチで海に 火をつけた 海はめらめら もえあがり あわててクジラが とびだした 「はやくはやく しょうぼうたい…
平山和子さんの素敵な絵本、『くだもの』(福音館書店)です。 すいか さあ どうぞ もも さあ どうぞ ぶどう さあ どうぞ ・・・・・・ ばなな さあ どうぞ ばななのかわ むけるかな? じょうずに むけたね。 絵本を読みながら、果物を食べるまねをしている…
ロシアの作家、プーシキンの民話的なおはなし、『きんのさかな』(ヴェー・コナシェビチ画、宮川やすえ訳、ほるぷ出版)です。 あるとき、貧しいじいさんは、きらきらひかる金のさかなを釣り上げます。 「おじいさん わたしを うみに はなしてください。おれ…
子育てのなかで、オムツがとれるというのは、印象にのこる成長のひとこまです。 そのような年頃の子どもを題材にした『うんちがぽとん』(アロナ・フランケル文・絵、さくまゆみこ訳、アリス館)というおもしろい絵本があります。 主人公のまあくんは、2歳…
『三びきのこぶた』の絵本は数多くありますが、瀬田貞二訳、山田三郎画の福音館書店の絵本は、イギリス民衆の生活の厳しい現実が反映しています。 三びきのこぶたが、家を出ることになったのは、こんなわけでした。 おかあさんぶたは びんぼうで、こどもたち…
『かにむかし』(木下順二文、清水崑絵、岩波書店)の最後の場面は、息のながい文が続きます。読みかたりのむずかしい場面でしたので、きょうはここを書いてみます。 それまで はいのなかで きばっていおった ぱんぱんぐりは、もう がまんしきれんように な…
『ロージーのおさんぽ』(パット・ハッチンス、渡辺茂男訳、偕成社)は、絵でストーリーを語っています。文章は最小限のことしか語りません。 めんどりのロージーが おさんぽに おでかけ。(第1場面) おにわを すたこら (第2場面) 首が曲がるほど草かき…
『ずっーと ずっと だいすきだよ』(ハンス・ウィリアム絵と文、久山太市訳 評論社)は、「ぼく」と犬の「エルフィー」との心の交流を描いた素敵な作品です。大好きだったエルフィーの死を通して、「ぼく」の心の成長を感じ取ることができます。 作者のウィ…
谷川俊太郎文、なかのまさたか絵(福音館書店)は、擬態語や擬音語でできている絵本です。 さらさら/ぺたぺた/ぴしょぴょ/こ゜くんこ゜くん/ぎゅうぎゅう/ぽき/くしゅくしゃ/ぺとぺと/つるごつん/ふわふわ 「さらさら」「べたべた」「びしょびしょ…
『とりかえっこ』(さとうわきこ作、二俣英五郎絵、ポプラ社)は、主人公のひよこが、さまざまな動物と出会い、鳴き声をつぎつぎととりかえていくおはなしです。 あそびに いってくるよ びよ ぴよ ぴよ ねえ ねずみさん なきごえ とりかえっこ しようよ ぴよ…
『ままです すてきです すてきです』(谷川俊太郎文、タイガー立石絵、福音館書店)は、ちょつとかわった絵のついた、しりとりの絵本です。 ちくおんき-きく-くま-ままです-すきです-すてきです-すてーき-きらいな-なまけもの-のりまき-きった-た…
深い穴に、ろくべえ(写真の犬)が落ちてしまいました。泣き声でろくべえとわかりますが、姿はみえません。 この絵本は、かんちゃん、みすずちゃんたち5人の子どもたちが、自分たちの知恵と力で、ろくべえを救出するというおはなしです。 子どもたちは、お…
古はがきの1枚から、力学の世界を解説してくれる素敵な絵本です。 よわい紙も、V字型、コの字型、H字型にしますと、たくさんのものをのせることができます。よわい紙のなかから、つよいかたちがあらわれました。 ここに書かれていることは、子どもといっ…
平山和子さんの素敵な絵本『ねっこ』(福音館書店)の紹介です。 ね(根)の働きはなんでしょう。 ね(根)は、水をすっています。水にとけた養分をすっています。 そして、ね(根)は、草や木をささえています。 庭で、花壇で、畑で、道端で、野原で、山で…
『おさるとぼうしうり』E・スロボドキーナ(福音館書店)は、私の好きな絵本のひとつです。 帽子売りが昼寝をすると、木の上にいたさるが帽子をみんなとってしまいました。帽子売りは、どのようにして帽子を取り返すのでしょうか。 読みかたりの楽しい作品…
すてきな科学の絵本です。 鼻のはたらきがわかりやすく説明されています。 匂いでものがわかる、鼻の働きで味がよくわかる、鼻からすった空気をきれいにしたりあたためたりするなどの働き(機能)が、読者に疑問を投げかけながら、対話的に説明されています…
これは のみの ぴこ (第一画面) これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん (第二画面) これは のみの びこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくん (第三画面) これは つみあげ唄とよばれる言葉遊びですが、イギリスの…
あるとき、こうさぎは家を出て、とこかへ行ってみたくなりました。そこで、かあさんうさぎに言います。 「ぼく、にげちゃうよ」。 すると、かあさんうさぎが いいました。 「おまえが にげたら かあさんは おいかけますよ。だって、おまえは、とっても かわ…
お風呂の中に、この表紙にあるように、かばを登場させるにはどのようにしたらよいのでしょうか。くじらを登場させるには? そのような難問に答えたのが、この絵本です。 言葉は抽象的なものですので、イメージをふらませるなかで、例えば「おむすびころりん…
「3びきのくま」は、もともとはイギリスの昔話ですが、トルストイの絵本には、ドラマチックな 体験を得られるような工夫があります。 はじめに、おんなのこの登場です。語り手は、このようにいいます。 ひとりのおんなのこが もりに あそびに いきました。お…
「もこもこもこ」の絵本は、すべてオノマトペから出来ている言葉遊びの絵本です。 しーん もこ もこもこ にょき もこもこもこ にょきにょき ぱく もぐもぐ つん ぽろり ぷうっ ぎらぎら ぱちん! ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ しーん もこ 「…
「わたし、スイミーと結婚する」と言った女の子がいます。「スイミー」の絵本の内容をしっかりととらえた言葉です。 みんな あかいのに 一ぴきだけは からすがいよりも まっくろ、 でも およぐのは だれよりも はやかった。 なまえは スイミー。 スイミーの…
かぶが斜めになっていますね。 ねずみをよく見てください。とても力の入った姿です。 これ以前は、かぶは全く動きませんでした。 力の弱いと思われているねずみが来て、この大きなかぶが抜けるのです。 ここに、この絵本の魅力と価値があるようです。 ところ…
『てぶくろ』は、絵本の絵のあり方について教えてくれる傑作です。 ご存知のように、『てぶくろ』のおはなしは、おじいさんが落としたてぶくろを使って、くいしんぼねずみ、ぴょんぴょんがえる、はやあしうさぎ、おしゃれぎつね、はいいろおおかみ、きばもち…