「おおきなかぶ」 ~おおきなかぶはなぜ抜けた?
かぶが斜めになっていますね。
ねずみをよく見てください。とても力の入った姿です。
これ以前は、かぶは全く動きませんでした。
力の弱いと思われているねずみが来て、この大きなかぶが抜けるのです。
ここに、この絵本の魅力と価値があるようです。
ところで、このおおきなかぶは、どうしてできたのでしょうか。
おじいさんが かぶのたねを植えた時、こう言います。
「あまい あまい かぶになれ/おおきな おおきな かぶになれ」
この言葉、とても素敵な言葉とは思いませんか。
かぶを「子ども」と置き換えて読んでみますと、その深い意味が分かります。
「あまい あまい かぶ(子ども)になれ/おおきな おおきな かぶ(子ども)になれ」
子育ての真実として読めるように思います。
かぶの大切な価値は美味しいということです。
「あまい あまい かぶなれ」です。
それから、大きければ、もっといいことです。
「おおきな おおきな かぶになれ」です。
おじいさんは、このように祈ってかぶを育てたのでした。
そして、みなさんも、このように子育てをされておられることでしょう。