ふるはしかずおの 絵本ブログ

絵本をちょっと身近に。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

絵本の文脈をつくる-『ロージーのおさんぽ』

『ロージーのおさんぽ』(パット・ハッチンス、渡辺茂男訳、偕成社)は、絵でストーリーを語っています。文章は最小限のことしか語りません。 めんどりのロージーが おさんぽに おでかけ。(第1場面) おにわを すたこら (第2場面) 首が曲がるほど草かき…

「ぼく」と「エルフィー」を見つめる温かで、多重な世界

『ずっーと ずっと だいすきだよ』(ハンス・ウィリアム絵と文、久山太市訳 評論社)は、「ぼく」と犬の「エルフィー」との心の交流を描いた素敵な作品です。大好きだったエルフィーの死を通して、「ぼく」の心の成長を感じ取ることができます。 作者のウィ…

オノマトペの絵本-ものごとの本質を感覚的につかむ

谷川俊太郎文、なかのまさたか絵(福音館書店)は、擬態語や擬音語でできている絵本です。 さらさら/ぺたぺた/ぴしょぴょ/こ゜くんこ゜くん/ぎゅうぎゅう/ぽき/くしゅくしゃ/ぺとぺと/つるごつん/ふわふわ 「さらさら」「べたべた」「びしょびしょ…

『とりかえっこ』-でんぐり返った世界

『とりかえっこ』(さとうわきこ作、二俣英五郎絵、ポプラ社)は、主人公のひよこが、さまざまな動物と出会い、鳴き声をつぎつぎととりかえていくおはなしです。 あそびに いってくるよ びよ ぴよ ぴよ ねえ ねずみさん なきごえ とりかえっこ しようよ ぴよ…

言葉遊び-「しりとり」の絵本

『ままです すてきです すてきです』(谷川俊太郎文、タイガー立石絵、福音館書店)は、ちょつとかわった絵のついた、しりとりの絵本です。 ちくおんき-きく-くま-ままです-すきです-すてきです-すてーき-きらいな-なまけもの-のりまき-きった-た…